【タイ】TPPは現政権下で道筋=ソムキット副首相[経済](2019/02/11)
タイのソムキット副首相(経済担当)は8日、商務省幹部との会議後の記者会見で、米国を除く11カ国による環太平洋連携協定(TPP11、CPTPP)について、現政権で道筋を付け、年内に加盟を申請したい考えを明らかにした。加盟国の国内総生産(GDP)が世界の13%を占める(2017年時点)協定への加盟で、貿易と投資の促進を図る。
ソムキット氏によると、商務省が加盟申請の計画をまとめ、政府が3月に閣議で協議する。閣議承認された場合は、商務省が加盟各国と協議し、正式に加盟を申請する。
また、今年はタイが東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国であることを踏まえ、年内に東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の枠組みをまとめることも商務省に指示した。
今年の輸出については、8%増の目標を達成するため、商務省国際貿易振興局(DITP)に各国の商務当局と協議させる。昨年のタイのTPP加盟11カ国向け輸出額は770億米ドル(約8兆4,500億円)で輸出総額の31%を占めた。タイは約50億米ドルの黒字だった。