【台湾】鹿児島銀行、4月に台北事務所を開設[金融](2019/02/11)
鹿児島銀行は4月をめどに、台北市信義区のオフィスビル「交易広場」に駐在員事務所を設ける。日本の地方銀行が台湾に事務所を設けるのは、福岡銀行、秋田銀行に続く3行目。台湾への進出や販路拡大を検討する取引先企業の商流を後押しするのが狙い。4月8日に開設する予定で、スタッフ3人から始める。
鹿児島銀行の台北駐在事務所では主に、取引先企業の台湾進出や貿易取引拡大などに対するサポート、台湾における各種産業分野での交流促進支援、台湾の経済・金融・貿易事情などの情報収集と情報提供を行うほか、台湾の政府機関・金融機関などとの関係強化を図る。
鹿児島銀行の担当者によると、同行にとって海外事務所の設置は中国上海市に続く2カ所目。現在、貿易業務を含め、台湾に進出している鹿児島銀行の取引先企業は50社以上あるという。担当者はNNAに対し、「当県は『農業県』とも呼ばれている。台湾が日本産牛肉の輸入を解禁したことなどもあり、地元企業の台湾への輸出需要がますます高まっていることから設置を決めた」と説明した。