【中国】19年の成長予測6.2%に引き下げ、世銀[経済](2019/01/10)

世界銀行は8日に発表した最新の世界経済見通しで、「内外で調整局面が続いている」ことを理由に、中国の今年の国内総生産(GDP)の実質成長見通しを2018年6月の予測値から0.1ポイント下方修正し、6.2%とした。米中貿易摩擦を背景とした輸出の減速を重くみている。世銀は、今年の世界経済の成長見通しも2.9%へと0.1ポイント下方修正。GDP規模で世界トップ2の米国と中国の経済活動が予想以上に低迷していることが影響したと説明した。

世銀は報告書の中で、中国経済がなお力のある消費と、民間の固定資産投資に支えられているとしながらも、工業生産と新規の輸出受注が弱まってきており、資産価格も下落圧力に直面していると分析。輸入の伸びが輸出の伸びを上回る状況が続き、これが経常黒字の縮小を招いていると指摘した。

さらに世銀は、資金の純流出が再び発生していること、外貨準備がじわじわと減少傾向にあること、株価と人民元相場の下げ圧力が続いていること、国債などソブリン債のスプレッド(上乗せ金利)が、米中貿易摩擦の継続と中国経済の成長鈍化を見越して拡大傾向にあることなどを取り上げ、中国の経済情勢が厳しくなりつつあるとの見方を示した。

米中貿易摩擦の行方については、18年12月1日の米中首脳会談の結果、「一時休戦」状態にあるとはいえ、新たな貿易交渉が妥結できなければ、摩擦は再び激化すると予測。トランプ米政権が予告している追加関税を全て発動するような事態になれば、米中貿易は大きな打撃を被り、両国の経済成長が鈍化すると指摘した。

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