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【マレーシア】顔認証の監視カメラ、ペナン島で国内初稼働[社会](2019/01/04)

マレーシアのペナン州で、国内初となる顔認証システム搭載の監視カメラ(CCTV)が導入された。現時点でペナン島に設置されたCCTV767台の大部分に同システムが搭載されている。3日付スターが伝えた。

CCTVの顔認証システムには、米IBMが開発した人工知能(AI)技術を採用。24時間態勢で高精度の顔画像をペナン州警察本部に送信し、犯罪容疑者に類似した画像を検知した場合には中央司令室(CCC)を通じて、現場に警察関係者を派遣する仕組みだ。警察官の到着まで、容疑者を追跡監視する機能も搭載した。

人権擁護派の弁護士らからは「顔認証のCCTVはプライバシーの侵害」と批判する声も出ているが、州警察の幹部は、外部からデータベースにアクセスすることは不可能であることを強調。「顔画像のデータベースは警察当局によって厳重に管理され、容疑者の把握目的以外には使用しない」と説明した。

ペナン州は2008年から、4,620万リンギ(約11億9,100万円)を投じてCCTVの設置を推進。今年5月までにさらに150台のCCTVを増設する計画だ。州警察の幹部は「将来的には最大5,000カ所に設置先を増やし、CCTVが全国的に普及することを期待したい」との抱負を語った。

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