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【シンガポール】エイベックスが大型花火ショー、海外初開催[観光](2019/01/04)

エイベックス・エンタテインメント(東京都港区)は昨年12月31日、シンガポール湾岸部で未来型花火ショー「スター・アイランド」を開催した。日本国外での開催は初めて。シンガポール政府主導で行われる毎年恒例の新年カウントダウンイベントの一環として、マリーナ・ベイに浮かぶ施設「ザ・フロート@マリーナ・ベイ」を会場に行われた。

エイベックスはシンガポールの2019年新年カウントダウンイベントの一環として、未来型花火ショー「スター・アイランド」を開催した=12月31日、シンガポール湾岸部(NNA撮影)

エイベックスはシンガポールの2019年新年カウントダウンイベントの一環として、未来型花火ショー「スター・アイランド」を開催した=12月31日、シンガポール湾岸部(NNA撮影)

スター・アイランドは、大都市の摩天楼を一望できる場所で打ち上げられる花火と、「3Dサウンド」「照明」「ショーパフォーマンス」が融合した世界的にも珍しいエンターテインメント。2017年と18年に東京・お台場海浜公園で開催し、チケットが完売になるほどの人気を集めた。シンガポールでは昨年11月にチケットの販売を開始し、2万1,000席が売り切れとなった。

今回、カジノ統合型リゾート(IR)マリーナ・ベイ・サンズ(MBS)と金融街の高層ビル群を一望できるロケーションで打ち上げられた花火の数は約1万2,000発。ステージ上ではダンスやモトクロスバイクのスタントショーなどが繰り広げられ、新年のカウントダウンまで約1時間半にわたり会場は興奮に包まれた。

スター・アイランドのクリエーティブディレクター小橋賢児氏によると、日本以外の国や地域ではイベントの一部として花火を打ち上げることが多く、日本の花火大会のように花火そのものをメインとして観賞することは少ない。シンガポールでのスター・アイランド開催は、海外に「花火をメインに楽しむ」文化を広げる一環でもあるという。

小橋氏は、「ただ日本の伝統文化だからという理由で花火ショーを行っているわけではない」と説明。「初めて打ち上げられた花火はその当時のイノベーション(技術革新)であったはず。だからこそ、最新の音響や照明などのテクノロジーと融合させ、現在のイノベーションとして新しい花火の楽しみ方を提供していきたい」と思いを語った。

エイベックスは13年にシンガポールに進出した。同国の現地法人で、アジア地域の統括拠点でもあるエイベックス・アジアの売上高、従業員数などは非公表。同社はシンガポールでコンサートやイベント事業などを手掛けている。エイベックスは昨年、中国本土と香港にもそれぞれ現地法人を設立。約20年前から拠点を置く台湾と共に、アジア全域をカバーしていく方針だ。

エイベックス・アジアの藤田和巳リージョナル・ディレクターは「エイベックスはアジアを重要市場とみている」と説明。スター・アイランドについては、世界各国から引き合いがあり「他国・地域でも展開していきたい」としたものの、具体的な開催予定都市は明らかにしなかった。

「日本の新しいエンターテインメント(花火)を世界中の人たちに楽しんでもらいたい」と話す小橋氏(左)と藤田氏=12月31日、シンガポール湾岸部(NNA撮影)

「日本の新しいエンターテインメント(花火)を世界中の人たちに楽しんでもらいたい」と話す小橋氏(左)と藤田氏=12月31日、シンガポール湾岸部(NNA撮影)

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