【シンガポール】中部9県の観光セミナー初開催、SNSで集客[観光](2019/01/15)

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静岡県と名古屋鉄道(名鉄、名古屋市)、中部国際空港(セントレア、愛知県常滑市)は12日、シンガポールで中部地方9県の魅力を紹介する「アクロス・セントラル・ジャパン・ツーリズム・セミナー」を開催した。3者がシンガポールで同様のイベントを実施するのは初めて。旧正月(春節)の時期に旅行を計画するシンガポール人を主なターゲットに据えて会員制交流サイト(SNS)で集客したところ、参加登録者は約450人に上り、関心の高さがうかがえた。

「アクロス・セントラル・ジャパン・ツーリズム・セミナー」で中部地方の魅力について説明するジョージ・リム氏=12日、シンガポール中南部(NNA撮影)

「アクロス・セントラル・ジャパン・ツーリズム・セミナー」で中部地方の魅力について説明するジョージ・リム氏=12日、シンガポール中南部(NNA撮影)

会場は中南部にあるシンガポール経営開発学院(MDIS)。シンガポール航空(SIA)が協賛した。中部9県は静岡県、愛知県、岐阜県、長野県、富山県、石川県、福井県、滋賀県、三重県。セミナーでは、日本の観光庁の「ビジット・ジャパン大使」を務めるシンガポール人のジョージ・リム氏が講師を務め、愛知県の名古屋や犬山、岐阜県の馬籠宿、恵那峡、新穂高、長野県の戸隠、静岡県の朝霧高原といった自身の訪問先を含む9県の最新観光情報、中部国際空港の特徴、名鉄の鉄道網などを説明した。

■中部のおいしい食事など紹介

リム氏は2006年にシンガポールで訪日旅行専門のフリーペーパー「Go Japan」を創刊したほか、訪日旅行関連のイベント開催や出版物発行に多く携わるなど、シンガポールから日本への旅行者送客に貢献している。リム氏はセミナー開催前にNNAに対して、「(シンガポール人は特に)食へのこだわりが強い。今回のセミナーでは特に中部のおいしい食べ物を紹介したい」と意気込みを語った。セミナーでは、舞台のスクリーンにリム氏が食べたひつまぶしや飛騨牛にぎり寿司、彩り豊かな団子などが映し出されると、聴衆から歓声が上がった。また紅葉した山並みや富士山の美しい景色にも感嘆の声が漏れた。

静岡県東南アジア駐在員事務所の芦澤裕之所長は今回のセミナーについて、「昨年3月ごろから開催準備を進めてきた。今の時期は、春節に合わせて訪日旅行を計画し航空券は購入したものの、具体的にどこを訪れるか検討中の人も少なくない。良いタイミングで中部広域をアピールできる」と説明。セミナー実施に当たっては、リム氏の「Go Japan」や、日本政府観光局(JNTO)、名鉄の公式フェイスブックなど、関連各社・機関のSNSを活用して開催情報を発信。予想以上の集客につながった。

■名鉄はアジア初のBtoCイベント

名鉄の籾山貢取締役兼グループ事業推進部長と同部インバウンド担当課長の壁谷知宏氏によると、名鉄グループはこれまでシンガポールで旅行業界向け説明会などBtoB(企業間取引)を中心に活動してきており、BtoC(企業と一般消費者間の取引)向けイベントはアジアでも初となる。同グループは鉄道、バス、ホテル、百貨店など中部広域で幅広く事業展開している。訪日旅行を計画中の人に最新情報を提供できるよう、セミナーには傘下のバス会社の担当者らも参加した。日本を訪れるシンガポール人は個人旅行が多いことから、グループ全体でこうした訪日客の多様な需要に対応したい考え。

■中部空港の利用率10%に引き上げたい

シンガポールと中部国際空港を結ぶ直行便は現在、SIAが1日1便を運航している。中部国際空港営業推進本部の西口晴紀マネジャーは、「(中部国際空港行きのSIA直行便は)乗客の多くが日本人。訪日シンガポール人全体のうち中部国際空港を利用する割合は2.5%で、大半は成田・羽田、関西空港を使っている。タイやベトナムなどの訪日客は中部国際空港の利用率が10%近い。今回のようなセミナーでPRを進め、将来的にはシンガポールの訪日客が中部国際空港を利用する割合も10%に引き上げたい」と抱負を述べた。

セミナーに出席した50代の女性は、「もう何度も訪日旅行に出掛けており、過去にリムさんが講師を務めるイベントにも参加した。今春には初めて日本アルプスを回るので、今回のセミナーで情報収集したかった」と話した。

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