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【シンガポール】映画クレイジーリッチが1位、トレンド調査[社会](2018/12/28)

市場調査会社のTNC(東京都新宿区)が27日発表した「アジア7カ国2018年トレンドランキング」によると、シンガポールで18年に若者を中心とした消費者に最も注目されたトピックは、シンガポールなどを舞台とし、世界的にヒットした米ハリウッド映画「クレイジー・リッチ・アジアンズ(邦題クレイジー・リッチ!)」だった。

TNCは18年10~12月、アジア7カ国の主要都市に5年以上居住する10代後半~20代前半のアッパーミドル層を対象に、グループインタビューなどを実施。同社が発信するアジアのトレンド情報サービス「TNCアジアトレンドラボ」のデータと合わせて、各国の人気トピック上位5位をまとめた。

シンガポールでは、2位に「北東部プンゴール地区の都市開発」、3位に「植物工場・スマート家庭菜園で食料自給率向上」が入った。

プンゴール地区は民間住宅や大型商業施設の建設が進んでおり、10月には多様な公共施設が集まる「プンゴール・タウン・ハブ」が着工。子育て世代を中心に人気が高まっている。

■国内産野菜の販売好調

植物工場・スマート家庭菜園については、シンガポール政府が17年に新たな農業振興政策を発表したのを機に、国内で太陽光型や完全人工光型の野菜工場などハイテク農業を導入する動きが加速。国内産野菜の価格は中国産と比べて1.5倍以上するが、販売は好調という。また卓上用やベランダ用など多様なスマート家庭菜園が相次いで登場。「プラントゥイ (Plantui)シンガポール」や「クリック・アンド・グロー」といったブランドが人気を集めている。

4位には「デッドスペースを有効活用した斬新なアミューズメント」、5位には「シンガポールを訪問した世界的ビデオブロガーの『Nas』氏」がランクインした。デッドスペースでは、商業施設の通路やエスカレーター脇などに、高額商品を獲得できるクレーンゲーム、1人用カラオケボックスといったアミューズメント設備を設置する事例が増えている。

イスラエル出身のNas氏は、米ハーバード大学を卒業後、米IT企業で働いていたが16年に退職。旅先で出会った人などを毎日1分間の動画で紹介するサイトを立ち上げた。質の高い映像などが注目を集め、12月時点でフェイスブックのフォロワー数は1,000万人超に上る。8月にシンガポールを訪問した際には10本の動画がアップされ、リー・シェンロン首相も動画に出演した。

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