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【台湾】18年の訪台中国人客数、270万人で下げ止まりか[観光](2018/11/30)

台湾の交通部(交通省)観光局はこのほど、2016年から2年連続で減少を続けていた訪台中国人客数が、18年は延べ260万~270万人に達し、前年比でほぼ横ばいになるとの見方を示した。29日付経済日報が伝えた。

観光局によると、今年1~10月の訪台中国人客数は延べ225万5,500人で前年同期比0.7%の微増だった。観光局は、11月は統一地方選挙が行われたため訪台中国人客数は減少するが、中台の融和ムードを受け、通年では17年から横ばいになると予想。訪台中国人客数は15年の418万4,100人をピークに、16年は前年比16.1%減の351万1,700人、17年は前年比22.2%減の273万2,500人と減少の一途をたどっていた。

観光局幹部は今年の訪台中国人客数について、「ツアー客数が1日平均2,000人未満なのに対し、個人旅行客は1日平均2,300人前後と増加傾向にある。連休には3,000~4,000人、春節(旧正月)などの長期連休には7,000~8,000人にも上っており、通年ではプラス成長が見込める」と語った。

■高雄ツアーの催行も

中国との関係強化を訴えていた国民党の韓国瑜氏が高雄市長選に当選したことを受け、高雄市の観光業界では訪台中国人客の増加が期待されている。

中国国務院(政府)台湾事務弁公室の馬暁光報道官は28日の会見で、中国の旅行会社は現在、高雄市ツアーの催行を計画していると明らかにした。馬報道官は韓氏の当選を受け、「高雄を含む台湾各地が中台交流で協力することを歓迎する」と述べた。

高雄市観光協会とホテル業界団体の高雄市旅館商業同業公会によると、中国の旅行会社は既に高雄市をめぐるツアーの販売を開始したという。

観光バス業界団体、高雄市遊覧車客運商業同業公会の江其興・前理事長は、「中国からのツアー客の行程を調整している段階」とコメント。台湾と中国の提携会社から、中国発の台湾ツアーに高雄への行程を組み込むと伝えられたという。

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