【シンガポール】コンフォート、EV急速充電設備を設置[運輸](2018/11/14)
シンガポールの陸運大手コンフォートデルグロは13日、中部ブラッデル・ロードにある本社に直流電源による電気自動車(EV)の急速充電設備を設置したと発表した。同社のタクシー運転手のほか、一般のドライバーも利用できる。直流電源による一般向けのEV充電設備は国内初という。
充電設備はスイスのエンジニアリング大手ABBが提供。コンフォートデルグロの完全子会社コンフォートデルグロ・エンジニアリングが、EV関連のソリューションを手掛ける米グリーンロッツの協力を得て運営する。
設備は2台分あり、一つが直流電源、もう一つが通常の交流電源を使うもの。直流の設備では30分と、交流の3~4時間と比べて大幅に短い時間でフル充電できる。充電料金はいずれも1キロワット時(kWh)当たり0.4Sドル(約33円)となっている。
コンフォートデルグロによると、韓国・現代自動車「アイオニック」のEV版、仏ルノーのEV「ゾエ」、独BMWのEVおよびハイブリッド車(HV)を所有するグリーンロッツの顧客は、1日24時間いつでも利用が可能。本社の敷地内に入るには、コンフォートデルグロ・エンジニアリングから特別な入構証を取得する必要がある。
充電設備がすぐに使える状態かどうかは、グリーンロッツのスマートフォン用アプリで確認できる。同アプリでは料金の支払いも可能だ。