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【中国】双十一の取引額、海外輸入品では日本が首位[商業](2018/11/13)

電子商取引(EC)中国最大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)は12日、ネット通販の一大販促イベント「双十一」による11日の取引額の詳細集計を発表した。海外輸入品の取引額は、国・地域別で日本が首位。海外ブランド別の取引額でもユニ・チャームの「ムーニー」と「花王」がそれぞれ2位、3位となり、中国ネット通販市場での日本製品の強さを見せつけた。

「天猫(Tモール)」を中心としたアリババグループのECプラットフォームの取引額は、11日終日の24時間で2,135億元(約3兆4,980億円)となり、前年の1,682億元を大きく上回り過去最高を更新した。

今年の双十一には18万社・ブランドが参加した。このうち取引額が1億元を超えたブランドは237となり、前年の167を上回った。

商品を出荷するための宅配便の受け付け件数は10億4,200万件で、これも過去最高を更新している。

海外輸入品の取引額を国・地域別に見ると、日本、米国、韓国、オーストラリア、ドイツの順だった。ブランド別では、オーストラリアのビタミン剤・サプリメント「スイス」が首位。商品分野別では「健康食品」、「粉ミルク」、「フェースマスク」、「紙おむつ」、「美容液」の順で多かった。

一方、海外消費者向け販売を見ると、取引額が最も多かった商品は「ワンピース」だった。これに「ズボン」、「コート(毛製品)」、「スエット」と続き、衣類が上位を占めている。

省・自治区・直轄市別の消費額は、広東省、浙江省、江蘇省、上海市、北京市、山東省、四川省、河南省、湖北省、福建省の順で多かった。都市別では上海、北京、杭州、広州、深セン、成都、重慶、武漢、蘇州、南京の順となっている。

■1兆元目指す、張勇CEO

アリババの発表によると、張勇・最高経営責任者(CEO)は双十一終了後の12日未明に会見し、「きょうの(取引額)2,000億元を基礎に3,000億元、5,000億元、1兆元を目指していく」と語った。

シングルを表す「1」が並ぶ11月11日は中国で「独身の日」と呼ばれ、アリババは2009年から、毎年この日に同社の通販サイト「天猫」を中心にネットショッピングの販促イベントを行ってきた。初年度09年の取引額は5,200万元で、10年間で急速に規模が拡大している。

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