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【中国】10年目の「双十一」、アリババは最高記録を更新[商業](2018/11/12)

今年で10年目を迎えた中国インターネット通販の一大販促イベント「双十一」が11日行われた。双十一を創始した電子商取引(EC)中国最大手の阿里巴巴集団(アリババグループ)は、傘下の通販サイト「天猫(Tモール)」を中心としたECプラットフォームの取引額が同日午後4時すぎに2017年同日終日の1,682億7,000万元(約2兆7,500億円)を上回る1,700億元(速報値)を達成。過去最高記録を更新した。

アリババはスタートから快進撃だった。11日午前0時2分5秒に早くも取引額100億元を突破。17年より56秒早かった。正午までに167のブランドが取引額1億元を突破。ニュースサイトの澎湃新聞によると、午後3時49分に昨年の取引額を超えた。景気減速の逆風を跳ね返し、今年も順調に取引額を伸ばした。

■輸入品、人気トップは日本

11日午後4時の時点で、アリババが扱った輸入商品の取引額の国・地域別ランキングでトップを確保しているのは日本。以下、米国、韓国、オーストラリア、ドイツと続いた。中国での日本製品に対する人気の高まりと、貿易戦争による報復追加関税という逆風にもかかわらず米国製品への人気の根強さが裏付けられた形だ。

日本人気は午後4時時点の輸入ブランドランキングにも表れた。トップはユニ・チャームの「ムーニー」、2位は花王と、上位2位を日本ブランドが占めた。同時点で最も売れ筋の輸入商品はサプリメントなど保健食品。以下は粉ミルク、フェースパック、紙おむつ、美容液と続いた。

午後4時時点の省・自治区・直轄市別売り上げランキングのトップ5は広東省、浙江省、江蘇省、上海市、北京市の順。内陸部からは四川省、河南省、湖北省がそれぞれ7、8、9位に付けた。

■京東や蘇寧雲商も好調

EC他社も好調なようだ。澎湃新聞によると、インターネット通販大手の京東(JD.com)は午後2時の時点で、1日からの累計総売上高が1,354億元に達し、前年の11月1~11日の1,271億元を83億元上回っている。記録更新は午前9時6分だったという。

また上海証券報(電子版)によると、家電量販大手の蘇寧雲商集団(蘇寧雲商)が運営するECサイト「蘇寧易購」は、11日正午時点までのオンライン受注量が前年同期の2.38倍に膨らんだ。

第一財経日報(電子版)は、総合越境ECサイトの「網易考拉海購」が11日午前1時18分の時点で、前年同日終日の総売上高を超えたと伝えている。

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