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【フィリピン】アコムの個人向け融資、首都圏に2店目開設[金融](2018/11/23)

消費者金融大手アコムと伊藤忠商事の合弁会社、アコム・コンシューマー・ファイナンスは22日、マニラ首都圏ケソン市の商業施設「アリ・モール」内に国内2店舗目を開設した。申し込みの受付ブースを通じた融資も堅調に伸びており、2019年からは首都圏以外の周辺都市部へも店舗網を拡大させる方針だ。

新店舗の面積は50平方メートルで、カウンター数は5席となる。

同社は現在、首都圏で店舗を2カ所、申し込み受付ブースを5カ所展開している。19年3月までに、ケソン市の複合地区「イーストウッド・シティー」、パサイ市の商業施設「メトロ・ポイント・モール」、モンテンルパ市アラバンの商業施設「スター・モール」内に新たに店舗を開設する計画だ。

アコム・コンシューマー・ファイナンスの儀同将臣(ぎどう・まさおみ)社長はNNAに対し「5日~3週間ほどの短期間のブース出店も集客率、契約率共に好調。遠方から来店する人も多い。来年から首都圏周辺でも事業展開を行う予定」と述べた。

儀同氏は「貸し倒れをいかに防止するかが課題となる。国民IDを統一しているタイと比較し、フィリピンは複数の公的IDが存在しており、偽造をしやすいことが問題。今後リスクを測っていく必要がある」と説明した。

来店する人の多くはフライヤーや口コミを通じてアコムを知った人が多く、今後は、問い合わせが増えているという交流サイト(SNS)のフェイスブックなどを通じたマスアプローチで宣伝していく。

アコム・コンシューマー・ファイナンスは、17年7月に資本金5億ペソ(約10億3,600万円)で設立した合弁会社。出資比率はアコムが80%、伊藤忠が20%。両社はタイでも合弁事業を展開している。1号店は、首都圏のオルティガス・センター(パシッグ市)に7月に開設した。

アコムは22日、フィリピンで2カ所目となる店舗を開設した(同社提供)

アコムは22日、フィリピンで2カ所目となる店舗を開設した(同社提供)

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