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【フィリピン】中国工商銀行、マニラ支店を開業[金融](2018/12/03)

中国商業銀行最大手の中国工商銀行(ICBC)はこのほど、マニラ首都圏タギッグ市にマニラ支店を開業した。フィリピンにとって中国が最大の貿易相手国となり、中国企業の進出にともなう二国間の金融取引が増えているため、現地拠点の開設を決めた。中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に合わせた動きで、東南アジア諸国連合(ASEAN)では9カ国目の拠点となる。

ICBCによると、マニラ支店は11月20日にフィリピン中央銀行から商業銀行としての営業許可証明書を受理し、翌21日に営業を開始した。21日の開所式には、ICBCの易会満会長、フィリピンのクシ・エネルギー相、フィリピン商工会議所(PCCI)のジョージ・バルセロン会頭などが出席した。

ICBCは現在、世界47カ国・地域に計426カ所の拠点を展開する。

2014年6月に外資系銀行の支店開設に関する規制が緩和されて以来、中銀はこれまで、三井住友銀行、韓国の新韓銀行、韓国中小企業銀行(IBK)、ウリィ銀行、シンガポールのUOB銀行、マレーシアのCIMB銀行、台湾政府系の彰化銀行などに支店開設を許可している。規制緩和前、フルバンキングのライセンスを持つ支店を開設できる外銀は、富士銀行(現みずほ銀行)と東京銀行(現三菱UFJ銀行)を含む10行に制限されていた。

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