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【香港】香港市場向け電気バス開発、中国之信集団[車両](2018/10/29)

香港上場で、電気自動車(EV)の研究開発や製造などを手掛ける中国之信集団は25日、香港市場向けに電気バスを開発したと発表した。坂道が多い香港の道路事情を考慮した設計で、路線バス大手の九龍バス(九巴、KMB)などに供給する方針だ。26日付明報などが伝えた。

開発に携わった田超華マネジャーによると、バスの充電にかかる時間は約2時間半。時速30キロメートルで走行した場合の航続距離は250~350キロで、香港と広州市を往復することも可能という。車体は1階建てで、座席は70席を設けた。

田氏によると、車体にアルミニウム合金を使用することで、重量を約12.7トンに抑えることに成功。リチウムイオン電池を前方、中央、後方と分散して設置し、重心が1カ所に集中しないようにした。製造コストは1台当たり200万HKドル(約2,900万円)余り。

来年3月をめどに香港政府運輸署から電気バスの認定を受け、九巴や新世界ファーストバス(NWFB、新巴)など路線バス大手に供給する計画。香港―広東省珠海―マカオを結ぶ海上橋「港珠澳大橋」を走る越境バス会社も関心を示しているという。

政府は2012年、1億8,000万HKドルを投じて路線バス会社向けに電気バス36台を購入。ただ、一般的なガソリン車などに比べて航続距離が短いことなどが普及の壁となっている。

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