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【中国】アフリカ豚コレラ、政府は警戒緩めず[農水](2018/10/26)

中国農業農村省は23日、8月初めに遼寧省瀋陽市の養豚場で初確認されて以降、各地に広がっているアフリカ豚コレラについて、現在は総じて抑え込みに成功しているものの、引き続き警戒を緩めない方針を強調した。

農業農村省の発表資料によると、同省牧畜獣医局の責任者はアフリカ豚コレラ感染の初確認以後、各地の関係当局が感染拡大防止と豚肉の供給安定維持、関連情報開示などの措置を講じてきたと説明。その結果、これまで各地で発生した感染への対策は効果を上げており、12カ所の感染地域封鎖も現在は解除したと述べた。

ただし同責任者は、感染経路と病原体による汚染が複雑なことから、感染再拡大は引き続きあり得ると指摘。最近の遼寧省などの状況から判断して、深刻な状態は続いており、警戒を少しでも緩めればすぐに再拡大しかねないと危機感をあらわにした。

同責任者は、国務院(中央政府)弁公庁がこのほど出したアフリカ豚コレラ感染拡大防止策の強化を求める通達を説明。同通達が、各地方政府の動物防疫責任者を感染拡大防止の第一責任者と位置付けていること、残飯をブタの飼料として用いることを厳禁していることなどを強調した。内外の専門家が2008~12年に発生したアフリカ豚コレラの感染例219例を分析した結果、45.6%の感染は残飯を飼料にしたことが原因と判明しているという。

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