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【タイ】アマタなど3社、廃プラ道路建設で提携[建設](2018/10/05)

タイの工業団地開発大手アマタ・コーポレーションは4日、国内の工業団地初の廃プラスチックを使った道路の建設に向けて、米化学大手ダウ・ケミカル傘下のダウ・タイランド・グループおよび素材最大手サイアム・セメント(SCG)傘下のSCGケミカルと提携したと発表した。

両社から技術提供を受け、東部チョンブリ県のアマタシティーチョンブリ工業団地内の2カ所に廃プラスチック道路を建設する計画。道路面積は計2,600平方メートル、リサイクルプラスチック1.3トン(ポリ袋10万枚相当)を使用する。今年11月には完成する見通し。

プラスチックとアスファルトの混合材による道路とアスファルトのみの道路を比較した国立チュラロンコン大学の実証実験では、混合材の道路が強度で15~33%、路面のグリップ性能で約6%優れていたという。

ダウ・ケミカルはインドとインドネシアで計40キロ以上に及ぶ廃プラスチック道路を導入し、プラスチックごみの削減に大きな成果を上げている。

SCGケミカルのサクチャイ副社長によると、多くの民間企業や自治体が廃プラスチック道路に関心を寄せており、アマタのプロジェクトが成功すれば全国各地に導入していく方針。

提携の覚書を交わしたアマタとSCGケミカル、ダウ・タイランド・グループの関係者=4日、バンコク(NNA撮影)

提携の覚書を交わしたアマタとSCGケミカル、ダウ・タイランド・グループの関係者=4日、バンコク(NNA撮影)

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