【シンガポール】中心部の共用オフィス、ゼロテンが買収[サービス](2018/09/21)
映像製作などを手掛けるゼロテン(福岡市)は19日、子会社ゼロテンパークを通じて、シンガポールにあるコワーキングスペース(共用オフィス)の「ディストリクト6(D6)」の全株式を取得すると発表した。D6は同国の日系企業インシトゥ(InSitu)アジア・ホールディングスが運営している。
ゼロテンパークは「ザ・カンパニー」ブランドのコワーキングスペースを運営。海外展開を積極的に進めており、日本国内2カ所のほか、フィリピン・セブ、米ハワイ・ホノルル、タイ・バンコクに進出している。D6は「ザ・カンパニー シンガポール(仮)」に改名し、11月12日に海外4号店としてリニューアルオープンする計画だ。
D6は2017年6月に開業。MRT(地下鉄・高架鉄道)シティーホール駅から徒歩5分ほどの商業ビル内にあり、総床面積は約1,000平方メートルとなる。自由に使える「フレックス席」、2~4人用の「スタジオ」、5~20人用の「オフィス」とさまざまなレイアウトをそろえる。京都発のスペシャルティーコーヒーのカフェ「KURASU」があるラウンジスペースは、50人規模の着席イベント、100人規模のスタンディングイベントが開催できるという。
インシトゥはアジア太平洋地域でホテルやコワーキングスペースの企画開発、運営、投資などを手掛けている。D6の開業以来、プロップテック(不動産テクノロジー)新興企業の支援プログラムなどを提供してきた。ザ・カンパニー シンガポールとして開業後も、テナントとして同コワーキングスペースに入居し、引き続きプロップテック企業への投資などに関わっていくという。