【ベトナム】HCM市で腕時計「オリエント」の専門店[製造](2018/08/20)
セイコーエプソンは18日、代理店と協力しベトナムのホーチミン市に腕時計「オリエント(ORIENT)」のモノブランド店(専門店)をオープンした。ベトナムではハノイに続く2店目。
ベトナムでは、「オリエント」や上位ブランドである「オリエントスター(Orient Star)」は代理店経由で販売されており、取扱店は約150店。オリエントブランドの商品は150~500米ドル(約1万7,000~5万5,000円)、上位ブランドのオリエントスターの価格は500~2,000米ドルが中心。両ブランドとも機械式が大半を占める。ホーチミン市のモノブランド店は3区にオープンし、およそ200種類の商品が陳列される。
セイコーエプソンのウエアラブル機器事業部で販売・マーケティングを担当する大谷和志部長は「ベトナムでは毎年売り上げが伸びており、特に上位ブランドのオリエントスターの販売割合が他のアジア諸国よりも高い点が特徴」と話す。大谷部長は、時刻を確認するだけであればスマートフォンでじゅうぶんと考える消費者も多い一方で、若年層や30~40代でも「手をかけて作られた機械式時計を身につける喜び」を求める層が広がっていると市況を分析する。また、日本の技術に対する好感度が高いことも、販売を支える要因になっている。
機械式時計は、平均3~5年ほどでメンテナンスが必要になることが多い。大谷部長は「手入れを続けることで長く使い、親から子、子から孫へと、世代を超えて使い続けてほしい」と語った。今後も代理店と協力し、モノブランド店を毎年増やしていく方針だ。