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【ミャンマー】銀行間決済推進へ、JICAが55億円支援[金融](2018/08/14)

国際協力機構(JICA)は8日、ミャンマー中央銀行と市中銀行を接続する決済システムを拡充するため、55億4,900万円を上限とする無償資金協力を行うことでミャンマー政府と契約を結んだ。拡充により、異なる銀行間での即時送金に対応が可能となり、現在は手渡しが多い従業員への給与支払いにも銀行振り込みが利用しやすくなる。

実施予定期間は、入札期間を含めて2年8カ月で、首都ネピドー、最大都市ヤンゴン、第2の都市マンダレーを対象とする。

JICAは2013年から中銀業務のシステム整備を支援している。16年には、中央銀行と一般銀行との銀行間取引がオンラインで実行できるようになった。

18年からは、さらにシステムを拡張し、異なる銀行間での即時送金ができるようにする。企業にとっては、従業員への給与支払いを銀行振り込みで行えるようになるほか、異なる銀行間での自動振り込みや引き落としができるようになることが見込まれる。

ミャンマーでは今なお銀行口座の保有率は約1割に過ぎないが、口座開設に関心を抱く人は都市部を中心に増えている。また、携帯電話の普及と通信ネットワークの拡大で、モバイル決済などの新たなサービスも広がりつつあり、決済システムの高度化が急務となっている。

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