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【ベトナム】食品・飲料の展示会、HCM市であすまで[製造](2018/08/10)

食品・飲料や包装、加工機械などの国際展示会「ベトフード&ベバレッジ―プロパック2018」が、ホーチミン市7区のサイゴン展示会議センター(SECC)で開催されている。ベトナム国内や台湾、韓国、中国、タイ、インドなど21カ国・地域からおよそ500社が出展している。開催期間はあす11日まで。

ホーチミン市で開催中の「ベトフード&ベバレッジ―プロパック 2018」。保冷剤を紹介するトライ・カンパニーのブース=9日

ホーチミン市で開催中の「ベトフード&ベバレッジ―プロパック 2018」。保冷剤を紹介するトライ・カンパニーのブース=9日

日本からは、保冷剤などを製造・販売するトライ・カンパニー(静岡県沼津市)が出展した。同社は2000年から積極的にアジアに展開してきた。これまでに韓国やタイ、台湾で工場を設立し、現地生産を開始している。昨年1月から日本で研修を受けたベトナム人スタッフが当地でのマーケティングを担当。海外事業を担当する山梨博郎専務は「ベトナムは現在リサーチ段階だが、将来的な工場の設立も見据えて注力している市場。まずは、信頼できるビジネスパートナーをみつけたい」と話した。

また、「日立ラップ」を展開する日立化成は来月、ベトナムで家庭用ラップの販売を試験的に開始するという。「ベトナムは、市場規模の大きさや購買力の高さで注目している。イベント期間中も食品加工業者らの関心は高いと」と話した(日立化成アジアパシフィックの中後水緒氏)。抗菌機能のラップや日本製の品質で勝負したいと意気込んだ。

そのほか、ベトナムで1997年に創業し、みりん原料白酒および本みりん・料理酒などを製造・輸出する日系のワインフードも出展した。試食コーナーを設け、ベトナム人に日本の調味料をアピールした。現在、ホーチミン市7区にある工場で製造している同社の製品の75%は輸出が占めるという。「昨今の日本食ブームを受け、今後はベトナム人への認知度もあげていきたい」(販売元2Mの担当者)と話した。

商工省傘下のベトナム・ナショナル・トレードフェア・アンド・アドバタイジング(VINEXAD)が主催する同展示会は、今回で22回目。昨年はおよそ1万7,000人が来場した。日系企業の出展は少なく、韓国や台湾などの企業が目立った。

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