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【ミャンマー】チャットの対米ドル為替レート、最安値に[経済](2018/08/06)

ミャンマー中央銀行が発表する通貨チャットの参考レートが3日、1米ドル=1,431チャット(約109円)の最安値を記録した。輸出の伸び悩みと外国直接投資(FDI)の停滞で米ドル需要が高まり、チャットの価値が低下し続けている。

商業省によると、4月1日~7月20日の輸入額は60億米ドル(約6,676億円)、輸出額は48億米ドルで、貿易収支は約12億米ドルの赤字だ。

ミャンマー投資委員会(MIC)が認可する17年度(17年4月~18年3月)の外国投資額は約57億1,800万米ドルで、前年度に比べ14%減少。2年連続の前年度割れとなった。18年4~6月の外国直接投資(FDI)は認可ベースで3億9,487万米ドル(約443億6,900万円)で、昨年実績と比較しても低調だ。

ミャンマー・タイムズ(電子版)によると、中銀総裁室のウィン・トー室長は「米ドルの変動を十分に制御できていない」と説明。同室長は「輸出収入とFDIが増えれば、市場に十分な米ドルが供給されるため為替レートが安定する」と述べた。

チャット安は輸出に有利ともなるが、国内の事業者は、日用品や原材料の輸入コストが上昇し、輸出品の需要増加を相殺している。

中銀は、為替レートの急激な変動を避けるため、参考レートを毎日更新している。

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