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【ベトナム】ベトナム企業の若手幹部、福岡企業と交流会[経済](2018/08/07)

ベトナム日本人材開発センター(VJCC)インスティチュートの「経営塾」を受講しているベトナム企業の若手幹部18人がこのほど、研修の一環として大阪府と福岡県を訪れ、地元企業と交流会を開いた。福岡市では3日、国際協力機構(JICA)九州と太平洋人材交流センター(PREX)の主催で「ベトナム&福岡企業交流会」が開かれ、県内企業の関係者ら約40人と活発な意見交換を行った。

ベトナム、福岡企業の参加者らがグループに分かれて自己紹介を行った=3日、福岡市

ベトナム、福岡企業の参加者らがグループに分かれて自己紹介を行った=3日、福岡市

ベトナム企業は小売業や食品、包装材、肥料などの製造業のほか、建築、コンサルティングなど多岐にわたる。このうちプラスチック袋を日本に輸出しているパシフィック・プラスチック(北部フンイエン省)は、「工場の生産能力を知りたい」「工場見学したい」など熱心な質問を受けた。

粉ミルクやニュージーランドのマヌカハニーなどを全国のスーパーマーケットで販売している食品会社G&Pママ・スア・ノン(ハノイ)の役員補佐、レ・ハイ・リン氏は、「ベトナムではサプリメントや健康食品への関心が広がっている。『セノビックウォーター』など日本製品にも興味を持っている」と語った。紙パッケージや業務用印刷物を手掛けるニャット・トン・プリンティング・アンド・パッケージング(ホーチミン市)のティエウ・ティ・キム・ガン副社長は「日本の文房具は種類も豊富。滞在中に見て回りたい」と述べた。

VJCCインスティチュートの経営塾は2009年にハノイで開始。経営者・幹部育成を目的とした10カ月の研修コースで、JICAから派遣された日本人講師らが日本式経営について指導する。現在はホーチミン市、ハノイ、ハイフォンの3カ所で研修を行っており、09年にはわずか16人だった受講者が昨年は約100人まで増加。これまでの修了生は約400人に上る。また、昨年9月にハノイの貿易大学に4年制の日本式国際ビジネス学士課程を設け、70人が学んでいる。

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