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【香港】中小の資金調達環境、2Qにやや悪化=調査[金融](2018/07/30)

香港金融管理局(HKMA)が実施した中小企業の資金調達状況に関する調査によると、銀行の融資審査が半年前と比べて「比較的困難だった」と認識している中小企業の比率は、2018年第2四半期(4~6月)に28%となり、前年同期から7ポイント拡大した。17年第1四半期(1~3月、32%)以降で最大の比率となった。

「比較的困難だった」との回答率は前四半期の23%から5ポイント拡大した。「比較的容易だった」と答えた企業の割合は18%。17年第1四半期以来5四半期ぶりに20%台を割り込んだ。「変化なし」は54%。

■融資申請2%のみに

第2四半期に新規融資を申請したのはわずか2.3%だった。ただこのうち、融資獲得に成功または一部成功したのは98%に上り、調査を開始した16年第3四半期(7~9月)以来で最多となった。

資金調達に成功した企業のうち、中小企業への融資に対する銀行の姿勢が変わったかとの問いに「引き締めている」と答えた企業は6%にとどまり、調査開始以来で最低の水準になった。前四半期からは半減した。「緩和している」は13%で、前四半期から1ポイント縮小。「どちらでもない」は80%に達した。

HKMAは中小企業の資金調達状況を把握するため、香港政府系の産業支援機関である香港生産力促進局(HKPC)に委託し、16年第3四半期から同調査を開始。香港の中小企業の中から抽出した10業種・2,500社を対象に◇半年前と比べた銀行の融資審査の難易度◇新規融資の申請結果◇中小企業への貸し付けに対する銀行の姿勢の変化――の3項目について、四半期ごとに調べている。

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