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【ミャンマー】FMIエア運休を発表、再開の可能性に含み[運輸](2018/07/23)

ミャンマー大手財閥サージ・パン・アンド・アソシエーツ・ミャンマー(SPA)傘下、ファースト・ミャンマー・インベストメント(FMI)の航空部門、FMIエアは20日、定期便とチャーター便をともに運休すると発表した。同社は、同部門の評価を進めており、事業再編と市場の状況次第で再開する可能性もあると説明している。

FMIエアは、23日のチャーター便運航を最後に、運航を完全に休止する。サージ・パン会長は「ミャンマーでの航空事業運営は厳しさが増しており、熟考の結果、一時的な運航休止を決めた。運休により、航空部門の再構築と成功できる運営モデルをつくるための時間が得られる」と説明した。

運行休止により失職する134人の従業員は、FMIグループ内の企業に転籍するか、労働法に基づく退職金を受け取り、解雇される。運休後のフライトを予約していた顧客には、全額を払い戻す。

FMIエアは民政移管が行われた2011年の翌12年に、最大都市ヤンゴン~首都ネピドー間のチャーター便を開始して市場参入。15年に運輸省航空局(DCA)の認可を受けて、同路線での定期便を毎日、定期運行した。中部の遺跡都市バガンがあるニャンウー、第2の都市マンダレー、南部タニンダーリ管区のダウェー、ラカイン州のサンドウェなどと結ぶ路線も運行していた。

FMIは15年に、SPAの子会社であるヤンゴン・ランドにFMIエアの株式を売却。50%だった出資比率を10%に引き下げた。

ミャンマーの国内線市場は現在、最大シェアのミャンマー国営航空(MNA)、カンボーザ(KBZ)財閥のカンボーザ航空、カウン・ミャンマー・アウン(KMA)傘下のゴールデン・ミャンマー航空、ヤンゴン・エアウェイズが運航している。もう1社のマン・ヤダナポン航空は5月、MNAと航空連合(アライアンス)を設立し、国内線の運航で提携した。

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