【香港】ワクチン４回接種、政府が起訴検討［社会］（2021/07/21）

新型コロナウイルスのワクチン接種を海外で２回、香港で２回の計４回受けた男性がいたとの報道を受けて、香港政府は19日、この男性の起訴を検討する方針を示した。政府は「極めて自分勝手で無責任な行動だ」と非難している。

報道によると、男性は海外で２回のコロナワクチン接種を完了していたにもかかわらず、香港でワクチン接種センターの医療スタッフにこのことを故意に隠して２回の接種を受けた。

政府は、この男性自身の健康に危険を及ぼす可能性があるだけでなく、ワクチンを接種した医療スタッフをも巻き込む行為であり、貴重なワクチンが無駄になったと非難。虚偽の情報を伝え、だますことで利益を得る犯罪行為に当たる可能性があると指摘した。調査を行い、適切な法的措置を検討する方針で、必要があればこの人物を起訴するとしている。

政府報道官は、香港でワクチン接種を受けるに当たり、市民には健康状態やワクチン接種の状況について正しい情報を提供する責任があると強調した。