【香港】9月末にも接種率7割、所管局長が見通し[社会](2021/07/20)
香港政府公務員事務局の聶徳権(パトリック・ニップ)局長は18日、新型コロナウイルスワクチンの接種率が早ければ9月末にも7割に達するとの見通しを示した。地域ワクチン接種センター(CVC)で予約なしの接種を認めるなど、センターの柔軟な運営についても検討を進めているという。
政府のワクチン無料接種スキームを統括する聶氏は同日、民間放送局の商業電台の番組に出演。17日までにワクチン接種可能人口の41%に当たる280万人が1回以上の接種を済ませたと説明し、現在の進ちょく状況から推算すれば、最短で2カ月後の9月末までに接種率が7割に達すると述べた。
聶氏によると、一部の業界などでは接種率が特に高く、公務員は既に7割を超えている。一方で感染リスクの高い60歳以上の高齢者は接種率が25%未満にとどまっていることから、高齢者が事前予約なしで接種できる方法を検討していると明らかにした。
地域ワクチン接種センターの運営については「無期限に続けるわけにはいかない」として、原則は当初予定通りに9月末までとする考え。ただ、予約者が多い一部のセンターでは運営期間を延長する可能性も示唆した。
聶氏は番組終了後の記者会見で、ドイツのバイオ企業ビオンテックと中国製薬大手の上海復星医薬(集団)が共同開発したコロナワクチン「復必泰(コミナティ)」の在庫確保について回答。メーカーと常時連絡をとって適時入荷を手配し、ワクチンが途絶えることのないよう最善を尽くしていると説明した。