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【香港】シノバック3回接種も、衛生署が議論へ[社会](2021/07/15)

香港政府衛生署衛生防護センター(CHP)の科学委員会は、中国製薬大手の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製の新型コロナウイルスワクチンを接種した人について、3回目接種の必要性を19日以降に議論する見通しだ。高齢者や医療従事者など感染リスクが高い人を対象に検討する。シノバック製ワクチンは、域内の医療機関などから抗体レベルの低さが指摘されている。

14日付明報が伝えた。ワクチンで防げる疾病に関する科学委員会の劉宇隆委員長は13日、医学関係のオンライン講座に出席し、シノバック製の接種者で感染リスクが高い人を対象に3回目の接種を検討する余地があると述べた。3回目はシノバック製か、ドイツのバイオ企業ビオンテックと中国製薬大手の上海復星医薬(集団)が共同開発した「復必泰(コミナティ)」のいずれかを選択できるようにすると説明した。

一方、コミナティの接種を受けた人は、特殊な事情のある人でない限り3回目の接種は必要はないと明言した。劉氏によると、シノバック製2回の免疫レベルは、コミナティの1回相当だという。

政府のコロナ対策における専門家顧問団の一人、香港中文大学の許樹昌(デビッド・ホイ)教授(呼吸器学科)は、現時点で全市民への追加接種が必要かどうかの判断は時期尚早と指摘。メーカーがビジネス上の理由で推奨している可能性があるとし、ワクチンによる免疫レベルの評価には時間が必要だとくぎを刺した。

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