【インド】2期目モディ政権が初の改造[政治](2021/07/09)
インドのモディ政権は、2期目に入ってから初の内閣改造を実施した。7日夜に改造後の新内閣が発足した。新たに15人が閣僚入りし、閣外大臣は専管を含め28人を新たに任命した。
通信相、電子・情報技術相、鉄道相として、IAS(インド行政職)出身の上院議員、アシュウィニ・バイシュナウ氏が入閣した。重工業相にはパンディ氏(前能力開発・起業家精神相)が就任。港湾・船舶・水路相(閣外専管大臣)を務めていたマンダビヤ氏は、新型コロナウイルス感染症対策を指揮する保健・家族福祉相に任命され入閣した。
新設された協力省の大臣は、内相のシャー氏が務める。このほか、財務担当の閣外相を務めていたタクール氏も情報・放送相、青年スポーツ相として入閣した。
モディ首相は新内閣の発足に際しツイッターで、「われわれは、強く繁栄したインドを築くために努力を続ける」と決意を示した。与党・インド人民党(BJP)は、今回の改造で内閣の若返りや、女性・専門家の登用拡大を図ったと強調している。
地政学者であるマニパル大学のMDナラパット教授(MD Nalapat)はNNAに対し、「保健相がバルダン氏から別の人物に替わったのは、彼の新型コロナウイルス対策にモディ首相が満足しなかったからではないか」とコメント。モディ政権にとっての重要目標は2024年の下院選で勝利することであり、「改造後の閣僚の多くは若く行政分野での経験も豊富で、下院選に向けて良い仕事をすると期待されている」との見解を示した。