【香港】214区議が辞職、民選議席の半分以上欠員に［政治］（2021/07/19）

香港政府は16日付官報で、区議会（地方議会）議員214人が今月７日以降に辞職済みか、あるいは近日中の辞職が決まったことを告示した。香港メディアの報道によると、官報に先立って辞職した議員も合わせると、直接投票枠452議席の半数以上が欠員となる。

2019年11月に実施された区議会選挙では、全18区議会479議席のうち直接選挙枠452議席の８割超を民主派が獲得して圧勝。「逃亡犯条例」改正案をきっかけに起きた同年の抗議デモに対して強硬な姿勢を取り続けた香港政府や警察に対する市民の強い不満と不信が突き付けられた。

立法会（議会）は今年５月、区議会議員にも香港基本法（憲法に相当）の擁護と香港特別行政区への忠誠を宣誓するよう義務付ける改正条例を成立させた。政府が宣誓条件を満たさないと認定した議員の議員資格をはく奪した場合、過去の議員報酬約100万HKドル（約1,400万円）の返還が要求されるとも伝えられ、宣誓実施を前に自ら辞職を表明する議員が相次いでいる。