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【香港】選挙の候補者資格を審査、委員会が発足[政治](2021/07/07)

香港政府は6日、行政長官や立法会(議会)議員への立候補資格を審査する「候補者資格審査委員会」のメンバーを発表した。林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官による任命を受け、同日付で就任した。

委員会は李家超(ジョン・リー)政務長官が主席(委員長)を務め、政府と民間からそれぞれ3人の委員が加わって計7人で構成する。政府委員は◇曽国衛(エリック・ツァン)政制・本土事務局長◇徐英偉(キャスパー・チュイ)民政事務局長◇トウ炳強(クリス・タン、トウ=登におおざと)保安局長――の3人。

民間委員には◇香港返還後の初代司法長官を務めた梁愛詩(エルシー・リョン)氏◇返還後の初代立法会主席(議長)を務めた范徐麗泰(リタ・ファン)氏◇香港中文大学の学長を務めた経済学者の劉遵義(ローレンス・ラウ)氏――の3人が選ばれた。いずれも中国中央政府と良好な関係にあり、林鄭氏は同日の定例会見で「国に忠実で、香港に責任を持つ」顔ぶれだと強調した。

同委は5月末に施行された選挙制度変更の関連条例に基づき新設された。行政長官と立法会議員、さらには行政長官と一部立法会議員の選出権を持つ選挙委員会委員のそれぞれの候補者について、選挙への立候補資格を事前に審査する機関だ。

ただ、実際の審査に当たっては、香港国家安全維持法(国安法)に基づいて昨年設置された「国家安全維持委員会」が、候補者が香港基本法の擁護義務や香港特別行政区への忠誠義務に関する法令に合致しているかどうかを判断。立候補に不適格と見なした場合は、資格審査委に意見書を提出する制度となっている。

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