【シンガポール】プリンストン、日本に超大型データセンター[IT](2021/06/30)
データセンター事業を手掛けるシンガポールのプリンストン・デジタル・グループは29日、超大型の「ハイパースケール・データセンター」を埼玉県に設置すると発表した。投資額は10億米ドル(約1,110億円)。同社が日本でデータセンターを設置するのは初となる。
さいたま市に最大電力容量が計100メガワット近くとなるデータセンターを開設する。敷地面積は3万3,047平方メートル。工事は2期に分け、48.5メガワット分ずつ設置する計画だ。
既に用地を確保しており、今年下半期(7~12月)に着工する。完工時期は明らかにしていない。
プリンストンはこれまでシンガポールのほか、インドネシア、インド、中国に進出しており、今回のデータセンター設置で事業展開国は5カ国になる。5カ国で運営するデータセンターの最大電力容量は計600メガワットを見込む。
プリンストンのラング・サルガメ会長兼最高経営責任者(CEO)は、「アジア太平洋地域は世界最大のデータセンター市場になることが見込まれている。今回の発表は、同地域で市場リーダーを目指す当社の経営戦略に沿ったものだ」と説明した。
中国を除いて東京圏はアジアで最大のデータセンター市場であり、特に海外のハイパースケール施設の参入ではまだ成長の初期段階にあるとも指摘。今後の市場成長に期待を示した。