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【タイ】市中感染5388人、首都でベータ株確認(28日)[社会](2021/06/29)

タイ政府の新型コロナウイルス感染症対策センター(CCSA)は28日、新型コロナの感染者が新たに5,406人確認されたと発表した。5月17日の9,635人、同月31日の5,485人に次ぎ、過去3番目の多さとなった。このうち市中感染者は5,388人。死者は22人だった。

市中感染者のうち、3,757人が医療機関の検査で、1,622人が積極的疫学調査で陽性判定を受け、刑務所・拘置所で確認されたのはわずか9人だった。それ以外の18人は、海外からの帰国・入国者だった。

市中感染者(刑務所・拘置所で確認された感染者を除く)を地域別にみると、首都バンコクが1,678人と、5日連続で1,000人を超え最多。北西部ターク県が453人、バンコク東郊サムットプラカン県が395人、東部チョンブリ県が390人、バンコク西郊サムットサコン県が295人で続いた。

死者数を地域別にみると、バンコクが10人、サムットプラカン県が3人など。男性が13人、女性が9人で、年齢は31~91歳。11人が高血圧、6人が糖尿病を患っていた。

累計の感染者は24万9,853人、回復者は20万2,271人で前日から3,343人増えた。死者は1,934人となった。

27日には6万3,230人が1回目のワクチン接種を、3万347人が2回目の接種を完了。累計の接種回数は914万7,512回となった。

■南アフリカ発の変異株が拡大

28日付バンコクポストが情報筋の話として報じたところによると、南アフリカ共和国で初めて特定された新型コロナウイルス感染症の変異株「ベータ株」の感染が、バンコクで初めて確認された。

ベータ株はマレーシアから流入したと推定されており、タイでは今年5月に初めて感染が確認された。これまでマレーシアとの国境に接する深南部ナラティワート県でのみ感染例が確認されていた。

保健省が6,000のサンプルを対象にした調査によると、今月20日時点で、英国で見つかった「アルファ株」の感染が89%を占め、ベータ株は1%ほどにとどまっていた。

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