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【台湾】台中発電所のガス設備新設、行政院が許可[公益](2021/06/24)

台湾行政院(内閣)は22日、台湾電力(台電)の台中火力発電所でガス火力発電設備を新たに設ける計画について、「特種建築物許可」を出した。2025年以降、順次発電を開始する予定。石炭の代替としてガスによる火力発電を拡大し、中部の空気の質向上を図る。中央通信社などが伝えた。

行政院の羅秉成発言人(報道官)によると、経済部(経済産業省)からの申請を受理し、内政部(内政省)営建署の審査を経た上で許可を出した。早期の着工を目指す。

台中市の電力使用量は増加傾向にあり、20年通年では台中火力発電所の総発電量(279億キロワット時)を大きく上回る330億キロワット時に上った。ガス火力発電を推進することで、中部の空気改善と台湾域内の電力供給能力の向上を図りつつ、石炭火力発電の縮小を進めるとしている。

経済部の王美花部長(経産相)によると、25年にはガス火力発電設備1号機の完成を見込む。26年には石炭火力発電設備2機を解体する方針。

台中市政府は22日、行政院による台中火力発電所でのガス火力発電設備の建設許可に反発した。かねて許可申請の段階で地方政府による「都市設計審議」を求めていたが、王経済部長によると、営建署は同審議が法律で認められた権利の範囲を超えていると認定。行政院は同審議を経ずに、建設を許可した。

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