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【ベトナム】こしょう高値で栽培面積拡大、供給過剰懸念[農水](2021/06/23)

国際市場でのベトナム産こしょうの価格が上昇している。栽培農家にとっては朗報だが、栽培面積を勝手に拡大する農家が増え、今後供給過剰状態に陥ることが懸念されるという。21日付トイバオキンテー電子版が報じた。

過去のこしょうの輸出状況をみると、2011~16年は量と金額がいずれも増加していたが、17年以降は量が増えても金額は減少という状態が続いた。しかし今年1~5月は量が前年同期比15.6%減の12万4,000トン、金額は25.2%増の3億8,700万米ドル(約430億円)となった。年初5カ月の平均輸出価格は1トン当たり3,039米ドルで、前年同期比で42.4%上昇している。

農業・地方開発省農産物市場開発・加工局は価格上昇の原因について、こしょうの生産量世界一のベトナムが、栽培面積を縮小しているためとみている。栽培面積は01年の3万5,300ヘクタールから、17年に15万2,000ヘクタールまで拡大した後徐々に縮小し、20年には13万ヘクタールとなっている。ただ、多くの栽培農家がこの機に乗じて面積を拡大していることについては、生産計画を破り供給過剰を招きかねないとして、慎重になるよう呼び掛けている。

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