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【香港】今年上期のGEM新規上場、12年ぶり低水準[金融](2021/06/22)

香港取引所(HKEX)の新興企業向け市場グロース・エンタープライズ・マーケット(GEM)で、今年上半期(1~6月)に新規株式公開(IPO)を果たした企業はわずか1社にとどまる見通しだ。半期ベースでは、IPOがなかった2009年上半期以降で12年ぶりの少なさとなる。

今年1~5月のGEMにおけるIPOは、1月13日に上場した、地場物流サービスの裕程物流集団(グランドパワー・ロジスティクス・グループ)の1社のみ。6月21日時点で新たなIPOも計画されていない。

同期間のGEM上場申請は6件あったが、香港取引所は今年に入ってまだ1件も承認していない。明報によると、GEMの上場申請は18年は71件あったものの、19年は45件、20年は15件と年々減少している。

匿名希望の投資銀行関係者は、近年、GEM上場を希望する顧客企業はないと明言。同取引所は、事業実体がない「シェル・カンパニー」の上場を防ぐためGEMの上場基準要件を引き上げ続け、18年にはGEMからメインボードへくら替えする時の簡易申請プロセスも廃止したため、メインボード上場の足掛かりとしての機能も失った。取引不振も相まって、GEMに上場する価値は大幅に低下していると指摘した。

同関係者は、香港取引所におけるGEMの役割を向上させる対策を講じず厳格化するだけでは、既に上場している企業にとって不利になると指摘し、GEMの上場メカニズムと位置づけを改善するよう注文を付けた。

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