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【香港】取引所新CEO初ブログ、香港の前途に自信[金融](2021/06/18)

香港取引所(HKEX)のニコラス・アグジン最高経営責任者(CEO)は16日、5月24日の就任以降初となる公式ブログを投稿した。香港独自の優位性が今後も世界の金融市場で競争力を発揮すると指摘し、「見通しは素晴らしい」と評価した。

アグジン氏は「多くの人から質問される」として、同取引所のCEOを引き受けた理由は、新たな挑戦に向け香港が非常に時宜と場所にかなっていると考えたからだと明かした。香港は世界各地の金融市場と中国本土市場の双方につながる、独自の優位性を持った都市だと述べた。

また今月、香港取引所は設立21周年を迎えたが、21年間に上場企業数は790社から2,550社と3倍超に増え、香港取引所グループの収益は23億HKドル(現在のレートで約330億円)から192億HKドルに増えたことを紹介。地域的な取引所から国際取引所に成長したと指摘した。新型コロナウイルス感染症の流行で世界経済が打撃を受けた過去2年間も、香港市場は力強い回復力を示し、国際市場での香港の競争力と影響力を押し上げたと評価した。

「今後の21年」については「新たな課題に直面する可能性はある」としながらも、同取引所がこれまで実行してきた制度改革や新たな取り組みが成果を発揮し、本土が進める金融開放の追い風も受け、香港のチャンスは無限だと自信を示した。

16日は香港島・中環(セントラル)の「交易広場(エクスチェンジ・スクエア)」にある「香港金融大会堂(HKEXコネクトホール)」で、同取引所の設立21周年記念式典が開催された。香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官や陳茂波(ポール・チャン)財政長官が出席した。

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