【マレーシア】ローランド、15日からス州工場の稼働再開[製造](2021/06/16)
電子楽器製造・販売のローランド(静岡県浜松市)は15日、マレーシア・スランゴール州の工場での生産を同日から再開したと明らかにした。新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、11日から自主的に稼働を停止していた。
ローランドは現地法人のローランド・マニュファクチャリング・マレーシア(RMM)を通じ、スランゴール州クランで工場を運営している。
同社によると、新型コロナ対策の厳格な活動制限令の強化に伴い、先月25日からは出社率を60%までに抑えて稼働。全土でロックダウン(都市封鎖)が開始された今月1日以降も同様の体制を維持していた。
ただ、新規感染者数が高止まりしている状況を踏まえ、11~14日の4日間は自主的に稼働を一時停止し、全社員への抗原検査を実施した。ロックダウンが28日まで延長されたことに伴い、15日からは出社率60%を維持する形で操業を再開したという。
21年通期(1~12月)の連結業績予想に与える影響は「現時点では軽微」と説明。同社は5月初旬、電子楽器の強い需要を見込んで、通期の売上高見通しを684億円から768億円に引き上げている
21年第1四半期(1~3月)の売上高は前年同期比56.5%増の224億円。うち海外は61.0%増の195億円で、全体の約87%を占めた。