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【中国】広州のコロナ国内感染、2日は15人増[社会](2021/06/04)

広東省広州市衛生健康委員会は3日、新型コロナウイルス感染症の国内感染者が2日に新たに15人確認されたと発表した。うち11人は3~84歳の男女で、いずれも感染者が集中している茘湾区の住民。残る4人は当初、感染者の統計に含めない無症状感染者と診断されていたが、その後の検査で感染者に分類された事例となる。国内感染の無症状感染者は5人だった。

広州市で約1年ぶりの国内感染者が確認された5月21日から6月3日午前0時までに市内で確認された国内感染者は計58人、国内感染の無症状感染者は計12人(無症状感染から感染に移行した事例は含めず)となった。

3日午前9時時点で、広州市の新型コロナウイルスの地域リスク分類は前日と変わらず、「高リスク」地域が2カ所(いずれも茘湾区)、「中リスク」地域が5カ所(茘湾区3カ所、番禺区と海珠区が各1カ所)。

■番禺区の一部で外食規制

広州市番禺区当局は2日、新型コロナウイルスの感染リスクを減らすため、区内の一部地域で外食を規制すると発表した。対象エリアは石壁街、洛浦街、南村鎮南村社区(社区は地域コミュニティー)、梅山村、坑頭村。

エリア内の飲食店(飲料や軽食を提供する店やファストフード店を含む)では、ホールでの食事の提供を禁じ、持ち帰りとデリバリーのみとする。個室での食事の提供は認めるが、1部屋1テーブルとし、人数は10人以下とする。ただし集団での会食に使用してはならないと定めた。

■仏山市南海区で一斉PCR検査

広東省仏山市南海区当局は3日、区内の全住民に一斉PCR検査を行うと発表した。1日から始まっている桂城街道、大レキ鎮(レキ=さんずいに歴)、里水鎮の検査を継続して行うとともに、4日からは九江鎮、西樵鎮、丹ソウ鎮(ソウ=火へんに土)、獅山鎮での検査を開始する。その他地域の検査日程は追って通知する。

■中山市が防疫対策を強化

広東省中山市当局は2日、市内での新型コロナウイルスの防疫対策を強化すると発表した。人が集まる大型のイベントは原則として実施せず、会議などもできるだけオンラインで行うようそれぞれ求めた。

カラオケや映画館、スポーツジム、室内プール、バーなどの密閉度の高い施設では、人の出入りを厳格に管理するよう要求した。飲食店に対しては、食事の持ち帰りでの提供を推奨し、ホールでの食事を減らすよう求めた。個室を利用する場合は10人以下とすることも要求した。

5月21日に広東省として約9カ月ぶりの国内感染者が確認されて以降、感染が拡大している広州市のほか、深セン市や仏山市で感染者や無症状感染者の国内事例が相次いで報告されている。中山市ではこれまでに感染事例の報告がないものの、市内での感染が広まる事態を警戒しているものとみられる。

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