スタートアップの資金調達・ビジネスマッチングサイト

【マレーシア】パナ現法、21年3月期は減収も利益横ばい[電機](2021/06/01)

パナソニックの製造子会社パナソニック・マニュファクチャリング・マレーシアが発表した2021年3月期決算は、売上高が前期比7.4%減の9億7,456万リンギ(約259億円)、純利益が0.5%減の1億1,645万リンギだった。昨年3~5月に新型コロナウイルスの感染予防措置として工場の操業を停止したことによる生産量や販売量の低下が影響した。

部門別に見ると、家電の売上高が5.5%減の4億8,007万リンギだったものの、販売促進費や営業費用の削減で税引き前利益は9.8%増の7,371万リンギとなった。一方、扇風機などファン製品の売上高が9.1%減の4億9,433万リンギ。税引き前利益も20.1%減の5,329万リンギだった。

地域別の売上高は、マレーシアが19.4%減の3億4,401万リンギ、日本が0.9%増の4,020万リンギ、マレーシアと日本を除くアジアが3.5%減の3億4,396万リンギ、欧州が80.1%増の677万リンギ、中東が9.5%増の2億1,681万リンギとなった。

21年1~3月期の決算は、売上高が前年同期比29.8%増の2億6,556万リンギ、純利益が50.4%増の4,557万リンギだった。昨年12月に工場の操業を1週間停止したことで、前期の受注分3,770万リンギの売り上げ計上がずれ込み、大幅な増収増益となった。

同社は今後について、新型コロナが収束するまでは厳しい経営環境が続くと予想。また、原材料費の高騰も業績に影響を及ぼす可能性があるとの見方を示した。

関連記事

公式Facebookページ

公式Xアカウント