【韓国】23年の気候変動サミット、文氏が誘致表明［経済］（2021/06/01）

韓国の文在寅（ムン・ジェイン）大統領は５月30日、「2023年に開催される予定の『国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議（ＣＯＰ28）』の韓国誘致を目指す」と述べた。

韓国の主催で同日開幕した、気候変動への対策や炭素低減の方策などをオンラインで協議する「グリーン成長とグローバル目標2030のためのパートナーシップ首脳会議（Ｐ４Ｇサミット）」で、文大統領が明らかにした。

ＣＯＰ28はアジア・太平洋地域で開催される予定で、韓国の済州道が誘致に向けた取り組みを進めている。韓国政府は済州道をサポートし、国内での開催を実現したい考えだ。

文大統領はまた、Ｐ４Ｇサミットで◇温暖化ガス削減目標の引き上げ◇政府開発援助（ＯＤＡ）拡大による途上国の気候変動対策支援◇生物多様性保護地域の拡大とグローバル協力の強化◇50年までの炭素中立（カーボンニュートラル）実現に向けた革新技術の開発支援――を宣言した。

Ｐ４Ｇサミットは18年にデンマークで初開催され、今回が２回目。米国のケリー大統領特使や中国の李克強首相ら世界各国の首脳や高官、国際機関の代表ら約70人が、炭素中立への取り組みなどについて話し合った。日本からは小泉進次郎環境相が参加した。