【ベトナム】韓国の駐在員も感染確認、企業に混乱広がる[社会](2021/05/25)
韓国の聯合ニュースによると、ベトナム北部でこのほど、韓国人の駐在員1人が新型コロナウイルスに感染した。4月下旬から拡大する感染「第4波」で韓国人の市中感染者が確認されたのは初めてという。
感染者は首都ハノイ在住で、サムスン電子をはじめとした韓国企業や日本企業に部品を納入する北部バクザン省の企業に勤める従業員。この感染者への接触者は現在隔離中という。韓国人が多く住むハノイの居住地付近では、店舗などへの出入りを控える動きが広がっている。
一方、ベトナム政府が強制隔離期間を3週間、その後の健康観察期間を1週間と定め、特例入国も滞っていることを受け、韓国企業に混乱が広がっている。企業からは「プロジェクトの工期順守が難しい」「顧客から不満が出て韓国企業へのイメージが悪くなった」といった声が出ている。駐在員の間では、ベトナムに来る予定だった家族と離れて暮らすことへの不安も増している。
在ベトナム韓国大使館はベトナム政府に特例入国再開と隔離期間短縮を要請したが、当局からの返答はない状態だという。