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【中国】広州の国内症例、インド変異株と判明[社会](2021/05/25)

広東省広州市衛生健康委員会によると、21日に新型コロナウイルスへの感染が確認された女性(75)から、インド変異株が検出された。専門家は、今回の感染が海外からの入国者を介して感染した「輸入関連症例」とみている。

女性の居住エリアや立ち寄ったエリアでは一斉PCR検査が行われており、23日午後6時時点で12万8,072人に検査を実施し、うち11万5,573人が陰性と判明している。

23日には女性の夫(76)が「無症状感染者」と判明。21日から妻の濃厚接触者として隔離措置を受けていたが、23日に行った3回目のPCR検査で陽性と判定された。夫も輸入関連症例とみられている。

妻は発症前、市内の観光名所の一つ「陳家祠」にほど近い自宅から数百メートル圏内の複数の場所に立ち寄っていたことが分かっているが、夫の行動履歴もほぼこれと一致するという。

市衛生健康委員会によると、広州市の24日午前0時時点での累計感染者数(無症状感染者は含まず)は、輸入関連症例が29人、海外から入国後に感染が確認された「輸入症例」が826人、中国本土で感染した「国内症例」が349人。23日の発表では、同日午前0時時点の輸入関連症例は28人、国内症例は350人だったが、21日に国内症例とカウントされた女性がのちに輸入関連症例と判断されたことから、数字が修正された。

■塩田港の作業員4人が無症状感染

広東省深セン市衛生健康委員会によると、23日午後2時までに、同市塩田港で国際貨物の取り扱いに従事する作業員4人の無症状感染が確認された。4人は男性で、年齢は44~50歳。いずれも塩田港の西作業区で働いており、17日に同じ国際貨物船の作業に携わっていた。うち2人からは英国変異株が検出されている。

市当局は4人と濃厚接触した173人を含む関係者6万2,457人に一斉PCR検査を実施。23日午後11時時点で陽性反応は報告されていないという。

深セン市当局は今回の無症状感染を受け、港湾での業務に従事する作業員に対するPCR検査を7日に1回から3日に1回に変更すると決めた。作業員のワクチン接種も進める。

深セン市の24日午前0時時点での累計感染者数(無症状感染者は含まず)は、国内症例が423人、輸入症例が83人となった。医学観察中の無症状感染者は25人。

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