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【カンボジア】米格付け、経済成長予測を2.9%に下方修正[経済](2021/05/24)

大手格付け会社の米ムーディーズ・インベスターズ・サービスは19日、カンボジアの政府債務の格付けを投機的水準である「B2」、格付け見通しを「ステーブル(安定的)」に据え置いた。2021年の国内総生産(GDP)成長率予測は、前回予測の4.7%から2.9%に引き下げた。クメール・タイムズ(電子版)が20日伝えた。

ムーディーズは「見通しの維持は、経済成長の一時的な停滞、米ドルへの依存、金融の脆弱(ぜいじゃく)性などといった問題点を、安定した税収や経済の潜在性などと照らし合わせて決定した」と説明した。

ムーディーズは、カンボジアで構造改革が進み、政策の有効性が強化されれば、格付けの引き上げも検討するとの見解を提示。一方で、経済成長の停滞長期化や融資の縮小、海外直接投資(FDI)の大幅な減少が一定期間続く場合などは、引き下げもあり得ると説明した。

今年のGDP成長率については、「昨年のマイナス3%から2.9%に回復するが、新型コロナウイルスの感染拡大以前の水準に戻るのは、早くても22年以降になる」と予想。さらに、新型コロナの感染再拡大が、経済成長の下押しリスクになっていると指摘した。

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