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【香港】政府、ワクチン接種年齢12歳に引き下げ検討[社会](2021/05/21)

香港政府食品・衛生局は、新型コロナウイルスワクチンの接種年齢引き下げについて調査していることを明かした。対象となるワクチンはドイツのバイオ企業ビオンテックと中国製薬大手の上海復星医薬(集団)が共同開発した「復必泰(コミナティ)」。学校単位での接種を進め、接種率拡大を加速したい狙いだ。20日付信報などが伝えた。

同局の徐徳義副局長は19日、米食品医薬品局(FDA)がビオンテックと米製薬大手ファイザーが共同開発したコロナワクチン「コミナティ」の12~15歳の人への接種を承認したことを受け、復必泰を製造するメーカーに関連情報の提出を要請したと述べた。情報提供を受けた後、コロナワクチンの臨床評価を行う香港政府の専門家委員会が精査し、接種年齢引き下げの可否を判断するという。

専門家委員会召集人の劉沢星氏は20日の官営メディアRTHKの番組で、当局が接種年齢引き下げを前向きに検討していると表明。学生を接種センターに送迎したり、学校に接種チームを派遣したりするなど、学校単位の接種計画を検討しているようだ。

ワクチン接種最低年齢は現在、復必泰が16歳、中国製薬大手の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製が18歳となっている。政府によると、1回目のワクチン接種は119万回で、16歳以上人口の18.2%にとどまっているという。

徐氏はまた、10月以降も復必泰の接種サービスが提供できるよう進めており、期限を9月末までとしないことを明言。詳細は後日発表するとしている。政府は先月、復必泰の地域接種センターの運営は9月末までになるとし、1回目の接種を8月末までに済ませるよう呼び掛けていた。

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