【タイ】在留外国人のワクチン接種、6月から本格化[社会](2021/05/20)
在タイ日本大使館は18日、新型コロナウイルスワクチンの接種に関して、タイ在住の日本人を含む外国人の扱いについて、6月から接種を本格化させるとするタイ政府の見解を伝えた。
タイ政府は今月6日、ワクチン接種プログラムに外国人を含めることを明言。ただし、2月に始まった接種プログラムの第1段階では、調達したワクチンが限られていることから、医療関係者や高齢者、深刻な基礎疾患のある者、感染リスクの高い地域の居住者などへの接種が優先された。今月中に第1段階を終え、6月から第2段階として、外国人を含むすべての人を対象とするワクチン接種を開始するとしている。
タイ保健省はリスクグループごとの属性に基づき接種を進める方針で、現在、モバイルアプリや直接病院に連絡する可能性を含め、さまざまなプラットフォームを通じて、外国人居住者の登録を促進するための作業を進めている。在タイ日本大使館は、ワクチン接種の登録方法などの詳細について、新たな情報が得られ次第公表するとしている。
タイ政府は、今年末までに同国の人口の7割に相当する5,000万人にワクチン接種を完了する目標を設定。これまでに英アストラゼネカ、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)、米ジョンソン&ジョンソン、米モデルナ製の4種類のワクチンの使用を承認している。