【インド】エアインディア、駆け込み需要で米国増便へ[運輸](2021/04/30)
インド国営航空エア・インディアは、近く米国直行便の便数を新型コロナウイルス禍前と同じ水準に増やす見通しだ。新型コロナ感染の爆発的拡大により、医療体制の逼迫(ひっぱく)に加え、米国がインドからの入国を禁止する可能性があり、駆け込み需要が発生していることが背景にある。タイムズ・オブ・インディア(電子版)が29日伝えた。
増便は5月11日までに実施し、2020年3月15日以前の週33便にほぼ並ぶ32便になる見通し。エア・インディアの北米線機材はいずれもボーイング777を使用しており、西海岸行きには238席、東海岸行きには342席の機材を充てている。
関係筋によると、エア・インディアと米ユナイテッド航空の米国行きチケットは、5月半ばの便までほぼ売り切れている。米国発インド行きは余裕があるという。
カナダ政府は23日、インドからの航空旅客便の乗り入れを禁止した。エア・インディアはバンクーバー便とトロント便の運航を5月22日まで停止しており、余った機材を米国線の増便に充てる予定だ。