【シンガポール】新食品の安全研究所、南洋大などが開設［食品］（2021/04/29）

シンガポールの南洋理工大学（ＮＴＵ）らは、食品の安全性に関する研究を行う新機関を開設した（27日、ＮＴＵ提供）

シンガポールの南洋理工大学（ＮＴＵ）とシンガポール食品庁（ＳＦＡ）、科学技術研究庁（Ａ＊ＳＴＡＲ）は、新食品（ノベルフード）の安全性に関する研究を行う新機関「フューチャー・レディ・フード・セーフティー・ハブ（ＦＲＥＳＨ）」を開設した。

新たな機関は、ＮＴＵの構内に設置した。食の安全性を科学的に検証する能力を高め、新製品の開発を後押しする。食の安全に関するエコシステム（ビジネス生態系）の強化に向け、当局と研究機関、業界が連携して課題に取り組むためのプラットフォームも提供する。

新食品は、過去に食用として利用されていなかった食品原料や、食用として使用されたことのない方法で作られた食品を指す。

シンガポール政府は、食料自給率を現在の１割未満から2030年までに３割へ引き上げる目標を掲げている。新食品の開発は政府の目標達成に寄与すると期待されているが、安全面の懸念もある。新たな機関は、これらの課題に対応するために活動していく。