【シンガポール】職場のコロナ対策検査、４月は900社に実施［経済］（2021/04/26）

人材開発省は４月に入り、約900社を対象に新型コロナウイルスの感染防止策が順守されているかどうかの検査を実施した（同省のフェイスブックより）

シンガポール人材開発省は４月に入り、約900社を対象に新型コロナウイルスの感染防止策が順守されているかどうかの検査を実施した。うち約10社に違反があったとして罰金を科した。

同省は24日、フェイスブックで「新型コロナの新規感染が確認された場合、関連する職場を検査している。さらなる感染拡大を防ぐための措置が講じられているかを確認するためだ」と説明した。感染防止策を順守していない雇用主には罰金を科すだけなく、起訴する場合もあると警告。重大な違反については営業停止を命じる可能性も示唆した。

最近確認された違反としては、安全な距離を保つための境界が設置されていないほか、安全管理責任者が任命されていない、定期的な検温など社員や来客の出入りが適切に管理されていないなどを挙げた。

政府は今月５日、出勤制限を緩和した。在宅勤務が可能な従業員のうち、同時に職場で勤務できる人数を50％から75％に引き上げた。在宅勤務を標準とする措置や、職場での勤務時間の上限などは撤廃した。