【マレーシア】ＦＭＭと欧州商工会、自由貿易実現で協力［経済］（2021/04/26）

マレーシア製造業者連盟（ＦＭＭ）と在マレーシア欧州商工会議所（ユーロチャム）は、マレーシアと欧州連合（ＥＵ）の自由貿易協定（ＦＴＡ）締結を視野に入れ、「ＥＵ・マレーシアＦＴＡ特別委員会（タスクフォース）」を設立することで合意した。

両者が22日に交わした覚書によると、タスクフォースの設立は両国・地域のＦＴＡ締結を実現するため、中断されたままになっている交渉の再開に向けて協力する狙い。双方の政府機関や関係者に緊密な連携を促し、ＦＴＡ締結を働き掛けていく考えだ。

ＦＭＭのソー・ティアンライ会長は「新型コロナウイルスの収束後に、製造業の回復やサプライチェーン（調達・供給網）の再構築を図る上で、ＥＵとのＦＴＡ締結は大きな意義を持つ。タスクフォースを通じて、交渉再開を実現したい」とコメント。ユーロチャムのオリバー・ロシュ会頭は「既に政府機関などとＦＴＡの利点や影響などについて話し合ってきたが、ＦＭＭと協調することで、マレーシア製造業界の要望などをより深く把握することが可能になる」と述べた。

マレーシアとＥＵのＦＴＡ交渉は2010年に開始されたが、７回の会合を経た後、12年に中断されている。