【ミャンマー】拘束されたジャーナリスト、累計70人に[社会](2021/04/22)
ミャンマーで、2月1日に発生した国軍によるクーデター以降に拘束されたジャーナリストなど報道関係者が累計で70人に達した。
電子メディアのリポーティング・アセアンによると、拘束者の内訳は、男性が57人、女性が12人、性別未確認が1人。職責別では48人が記者、8人が編集者、7人がカメラマンで、メディアの創業者や経営者らが10人となった。拘束理由は、多くが刑法505条A違反の容疑だった。
拘束された地域は、最大都市ヤンゴンが26人で最多。カチン州が12人、シャン州が6人で続いた。これまでに32人が釈放された一方、36人が依然として拘留されている。2人は釈放後に再拘束された。
フリーランスのジャーナリストの拘束数が16人で最多。5人が釈放、10人が拘留されているほか、1人が再拘束された。また、自社の社員など関係者が拘束されたメディアは32媒体に上っている。
今月18日夜には、日本人のフリージャーナリスト北角裕樹さんが国軍に拘束され、ヤンゴン市内のインセイン刑務所に移送。「虚偽ニュースを広めた疑い」で取り調べを受け、訴追された。北角さんは2月26日にも最大都市ヤンゴンでデモの取材中に拘束され、同日中に釈放されていた。